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危機的状況の今こそ、リーダーとしてステップアップする7つの方法


DDI CEO テイシー・バイアム
新型コロナウイルス危機は、世界中で絶え間なく話題となっています。渡航制限および国ごとの隔離政策は、小売、ケータリング、観光、ホスピタリティ、輸送、教育、エンターテイメントなど、あらゆる業界や企業に影響を与えています。そんな危機的状況のときこそ、あなたのリーダーシップが試されています。
このような時期は、率直なコミュニケーションだけでなく、時には話題を掘り下げ、メンバーの自信を引き出し、彼らの不安を和らげる必要があります。また、メンバーの言葉や感情に耳を傾け、効果的なアクションを選択する必要があります。しかも、これらすべてを同時にです。
私はCEOとして、過去にもこうした厳しい状況に直面してきました。現在、私たちが直面しているコロナ危機のように、自分のコントロール外の事象が起きたときが最も厳しいときといえるでしょう。
その一方で、リーダーシップ・コンサルティング企業であるDDIにいられることを幸運だと思っています。DDIだからこそ、私は危機を乗り越えるために役立つリソースを数多くもっているからです。私の個人的な経験をはじめ、弊社が積み上げてきた研究の結果、そして、社内やお客様を観察することを通して学んだことについて、ここに紹介したいと思います。

危機管理のためのリーダーシップ

現在の混沌とした感情から一歩進むためには、リーダーの冷静さと実用的なアドバイスが必要です。
これから申し上げるヒントは、リーダーとしてのあなたの発言、リーダーとしてのチームとの関わり方、傾聴を通じてあなた自身の懸念をいかに示すか、に焦点を当てています。

1. チームの各メンバーと個別に話し合い、彼らの危機への対処方法を確認しましょう

オープンでありながら慎重に、この2つのバランスを取りつつ、メンバーそれぞれに業務上の責任をもたせたままサポートします。また、彼らができるだけ早く通常のペースで業務に集中できるよう促します。

2. メンバーが発する不安や懸念を示す言葉に注意を向けましょう

メンバーが発する「不安」、「家族」、「家庭」、「健康」、「怖い」といった言葉には注意しましょう。これらは、あなたが彼らの発言に迅速に反応し、敬意をもって行動をする必要があるというサインです。

3. チームが現在の危機的状況を理解し、お互いに気持ちを共有できる場や雰囲気を率先して作りましょう

感情が高ぶると、明確にコミュニケーションをしたがらないメンバーもいますが、彼らには伝えたいことがあるはずだ、という前提で耳を傾けましょう。メンバーのコミュニケーション能力や思考プロセスを疑うのではなく、質問を投げかけ、時にはそれを要約することで、彼らからのメッセージを引き出すのです。話したがらないメンバーに関しては、そのままそっとしておきます。

4. 明らかに動揺しているメンバーと話すときは、ゆっくりと落ち着いた口調を意識しましょう

時には、彼らが感情を発散させる機会を与えてもよいかもしれません。相手が興奮したり、動揺したりすればするほど、あなた自身は落ち着き、パニックを起こさないようにします。

5. メンバーの感情を抑えこむことによって、彼らがより孤立しないようにしましょう

動揺したり感情的になったりすることは、誰にも起きることです。その事実を受け止めましょう。
「心配しないでください。状況はそれほど悪くはありません」ではなく、彼らの言うことに耳を傾け、共感を込めて対応しましょう。「誰もが混乱する時期です。より安全に感じることができる方法についてお話しましょう」といった言葉が効果的かもしれません。

6. 新たな試みがむしろ「当たり前」になり、いつものように業務に注力できるように、メンバーを支援しましょう

ビジネスを通常通り継続するためのアイデアを求め、チームが適応しやすい方法を探すのも一手です。これは、メンバーの懸念をないがしろにしているわけではありません。いつも通りであるにはどうすればよいか、生産性の向上を見い出すにはどうすればよいかを考えることは、メンバーの不安をしずめ、むしろ楽観的に考えられるようにするための効果的な方法なのです。

7. 模範を示しましょう

弊社でよくいわれているのは、「優れたリーダーシップは、日々、ほんの少しのふるまいにより示されている」です。これは特に、今のような危機的状況において当てはまります。メンバーは、あなたのEQ(感情的知性)、自己制御力、共感する姿を参考にしているのです。

 

危機的な状況下を回避する方法などありません。この状況の中でのリーダーシップの発揮は非常に困難で、精神的にも疲れます。そのようなときは、躊躇せずに上司に相談してください。また、同僚の他のリーダーや、あなたのチームを信頼して、作業を分担し、上手に適応する新たな方法を見つけましょう。

適切なリーダーシップを発揮すれば、厳しい状況下においても、メンバーから最良の結果を引き出すことができます。危機的状況はむしろ、チームの強さ、創造性、お互いをサポートする思いやりを示す絶好の機会になり得ます。それはリーダーとして、非常に貴重な体験となるのです。

原文はこちらをご参照ください。

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