2020年経営幹部のリーダーシップの展望

新たなビジネスの影響による経営層の役割の変化

新経営幹部が日々直面しているリーダーシップの課題は、デジタル変革、市場の混乱、顧客の期待の高まりなどによって増加しています。その結果、経営幹部として成功することは極めて難しくなりました。失敗する確率は上昇し、組織もこれらの課題に取り組むために、膨大な時間と資金を費やしています。

経営幹部に対するこのような新たなプレッシャーをきっかけに、DDIは自社のアセスメントデータを分析し、リーダーが最も苦心していることや、上位の役割への移行に伴う状況の変化などを明らかにしました。

「経営幹部のリーダーシップの展望」という調査シリーズの一環として、DDIは自社のエグゼクティブ・アセスメントに参加した過去10年以上、55,000人以上（CEO候補者1,100人含む）のデータを検証しています。

本調査は、以下の経営幹部パイプライン全体のアセスメント結果を対象としています。

経営幹部

ジェネラルマネジャー、ディレクター、ヴァイスプレジデント

上級経営幹部

シニアヴァイスプレジデント、マネージングディレクター、エグゼクティブディレクター

最高経営幹部

CEO、COO、CFO等

これらの経営幹部候補者のアセスメント結果を分析したところ、優れた経営幹部のパイプラインを構築し、より持続可能性のある明るい将来を醸成するために、組織が行う５つの取り組みが明らかになりました。

1. ビジネス状況における経営幹部の供給体制を構築
2. マネースキルと影響力を早期に構築
3. 潜在的な性格の阻害要因を前向きに対処
4. ゆるぎない経営陣チームを構築
5. 多様性に富んだリーダーシップ・パイプラインの構築