次世代リーダー育成・選抜

次世代リーダー選抜・育成ための人材アセスメント研修

次世代リーダーとは

次世代リーダーとは

「次世代リーダー」とは、新しい時代の変化に適応し、それを牽引することができる人物を指します。次世代リーダーは、技術的なスキルだけではなく、高度なコミュニケーション能力や、チームを統率するリーダーシップを有しています。また、多様性を尊重し、異なる文化や価値観を理解し、それを組織の力に変えることができる人材です。

このようなリーダーは、常に学び続ける姿勢を持ち、変化する環境に柔軟に対応できる能力が求められます。彼らは、既存の知識や技術に依存するだけでなく、新しい知識を吸収し、それを実践に移すことで、組織やチームを成長させることができるのです。

また、次世代リーダーは、人々を鼓舞し、チームに活力を与えることができます。彼らは、自らのビジョンを明確にし、それをチームに共有することで、共通の目標に向かって進むことができるのです。このようなリーダーの存在は、組織にとって不可欠な要素となります。

次世代リーダーの育成・選抜において豊かな実績を持つMSC/DDIでは、このような現状を踏まえ、変化を支える現場づくりにおいて、次世代リーダー向けの育成・選抜を支援しています。

次世代リーダー育成・選抜を取り巻く課題・お悩み

次世代リーダーの育成と選抜は、組織の将来を左右する重要な過程ですが、これには多くの課題が伴います。ある調査では、次世代リーダーの育成についての企業の取り組み状況を見ると、8割以上の企業がその重要性を認識しています。具体的には、「重要である」と答えた企業が58%、「やや重要である」と答えた企業が27%で、合計85%の企業が次世代リーダー育成を重要な課題と捉えていることが分かります。

企業規模別の取り組み状況を見ると、従業員数1,001名以上の大企業の72%が「既に取り組んでいる」と回答しており、中堅企業では48%、300名以下の中小企業では33%となっています。これは、企業規模が大きいほど次世代リーダーの育成・確保に取り組んでいる割合が高いことを示しています。これからは次世代リーダー育成・選抜の課題を5つのポイントで詳しく説明します。


次世代リーダーの育成に関するアンケート

※出典:HR総研:次世代リーダーの育成に関するアンケート 結果報告 https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=367

多様な価値観の理解と統合困難

多様性に富むインクルーシブな職場では。次世代リーダーは、異なる文化的背景や価値観を持つ人々と協働する能力が求められますが、多様な価値観を理解し、それらを組織のビジョンに統合することは容易ではありません。特に、様々な人とのコミュニケーションにおける誤解や摩擦は、次世代リーダーにとって大きな課題です。組織内の多様性をリソースとして活用するためには、リーダー自身がダイバーシティの理解に対する洞察と柔軟性を備える必要があります。

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適応力と持続可能な成長のバランスが崩れた

変化するビジネス環境においては、次世代リーダーは変化に迅速に対応する必要がありますが、適応力だけでは不十分で、持続可能な成長という長期的な視点も重要です。多くの組織文化では、短期的な成功に注目しがちですが、長期的な目標と戦略を立てることは難しい課題です。次世代リーダーは、短期的な成果を追求しつつも、長期的な視野を持ち、組織の持続可能な成長を図ることが求められます。

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リーダーシップスタイルの多様化

それぞれの状況に応じた多様なリーダーシップスタイルが求められるため、従来の指示と従属の関係に基づくスタイルは、現代の職場には適していない場合が多いです。次世代リーダーは、柔軟な思考と行動が求められ、従業員一人ひとりの能力や動機付けを理解し、最大限に活用することが重要です。しかし、これを実現するには、従来のリーダーシップスタイルを超える新しいアプローチが必要です。

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テクノロジーと人間性の融合が追い付いていない

デジタルの進化は、次世代リーダーに新たな課題をもたらしています。テクノロジーを効果的に活用しながらも、人間らしさを失わないリーダーシップが求められていますが、テクノロジーの急速な成長に伴い、それを人間中心の方法で統合し、活用することは容易ではありません。次世代リーダーは、上司・メンバーに対してDXを融合したコミュニケーションの取り方が必要です。

従業員エンゲージメントとウェルビーイングの低下

現代社会では、従業員のエンゲージメント向上が重要です。次世代リーダーは、従業員のストレスやバーンアウトを予防し、心身の健康を支える役割を担いますが、これは容易に対応できることではありません。特に、高い成果を求められる環境下では、従業員のエンゲージメントとウェルビーイングを維持することと、組織の目標達成との間でバランスをとることが難しいです。次世代リーダーは、従業員の健康とリテンションを重視しながら、高いパフォーマンスを維持するための新たな方法を見つけ出す必要があります。

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次世代リーダー育成・選抜における取り組むべき5つのこととは

次世代リーダー育成・選抜における取り組むべき5つのこととは

ここで、次世代リーダー育成・選抜に向けた課題に対して効果的な解決策を提案します。

組織における多様性とインクルーシブ(包括性)の促進

多様性とインクルーシブ(包括性)を高めるためには、人材アセスメントを活用する過程で、多様な背景を持つ候補者を積極的に評価することが重要です。組織内のさまざまなレベルで、異なる視点を持つ人材を採用し、彼らがリーダーシップを発揮できる環境を整えることが重要です。また、多様性に富んだチームを形成し、異なる意見やアイデアを尊重する文化を育成することも大切です。

適応力と持続的な成長を強化する

次世代リーダーが適応力と持続可能性を兼ね備えるためには、継続的な教育と経験学習が必要です。リーダーシップ開発プログラムを導入し、変化への対応能力や未来への先見性を養うことが重要です。また、長期的な視野を持ちながら、現実的な目標設定を行い、次世代リーダーが持続可能な成長で組織貢献できるよう支援することは欠かせません。

リーダーシップスタイルの柔軟化

リーダーシップスタイルを多様化させるためには、リーダー自身の自己認識と自己改善に焦点を当てることが必要です。定期的なフィードバックや360度評価を用いて、リーダーの行動や影響力を客観的に評価し、昇進・昇格の判断材料として活用することも有効です。さらに、異なるスタイルのリーダーシップを学ぶ機会を提供し、柔軟で効果的なリーダーシップを実践できるよう職場環境とポジションを整えることが重要です。

テクノロジーと人間性の融合

デジタル技術と人間性を融合させるためには、テクノロジーを活用しながらも人間中心のアプローチを維持することが重要です。テクノロジーを利用して業務の効率化を図る一方で、コミュニケーションや人間関係の構築に重点を置くべきです。デジタルツールを活用しつつも、従業員との対面での交流やチームビルディングを重視することが求められます。

メンタルヘルスとウェルビーイングの重視

メンタルヘルスとウェルビーイングを重視するためには、従業員の健康と幸福を第一に考える文化を築くことが重要です。ストレスマネジメントプログラムやメンタルヘルス支援サービスを提供し、従業員が仕事とプライベートのバランスを保つことができるようにすることが必要です。また、組織内でのオープンなコミュニケーションを促進し、従業員が自分の健康について話しやすい環境を作ることも重要です。

次世代リーダー育成・選抜と人材アセスメントの重要性・関係性

変化の激しいビジネス環境において、次世代リーダーの育成・選抜は企業の持続可能な成長に不可欠です。このプロセスにおける人材アセスメントの活用は非常に大きいな役割を果たしています。人材アセスメントを通じて、組織は個々の従業員の能力、潜在性、リーダーシップの資質を評価し、適切な次世代リーダーを選抜することが可能になります。これにより、組織は、そのビジョンや戦略に最も適合する人材を育成し、配置することもできます。

特に、このダイバーシティ社会において、異なるバックグラウンドを持つ人材の中から、新たな視点やイノベーションをもたらすリーダーを見出すことは、組織の競争力を高める上で重要です。人材アセスメントは、そうした多様な候補者の中から適切な人材を見極めるための重要なツールとなります。リーダー候補者の適性を正確に評価し、そのリーダーシップ育成に必要なリソースを効率的に配分することで、組織は長期的な成功への道を築くことができます。

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