【調査/レポート】
GLF2021 CEOリーダーシップレポート世界各国の368人のCEO、および2,102人の人事担当者からの回答を分析し、組織が将来的にわたって成功を収め、差別化を図るための実践的な取り組みを明らかにしています。
激化するグローバルな競争と不確実な環境の中で、組織が存続し、価値を生み出し続けるためには、組織を力強く牽引するリーダーの存在が不可欠です。しかし、経済産業省による『コーポレートガバナンスに関するアンケート調査 2020版』によると、「CEOの後継者計画のロードマップを立案している」組織は23%であり、「後継者指名後にサポートをしている」のはわずか14%です。将来を担う経営人材を計画的に育成していくことは、単なる人材育成上の課題ではなく経営上の大きな課題となっているにもかかわらず、依然として、進んでいないことは明白です。
責任範囲が広く、失敗したときの損失が膨大な経営幹部の役割は、新たな次元での成功の可能性を注意深く検証することが必要です。従来の後継者指名や社内評価の積み上げだけでは、未知の将来に対する準備が十分とはいえません。優れた経営幹部を輩出するためには、以下が必要不可欠です。
指名委員会の位置づけや人材育成委員会の設置
自社特有要件の設計、または汎用モデル要件の活用
スクリーニング基準の設定(例:業績・リーダー特性・多面評価等)
アセスメントセンターの実施(コンピテンシー評価)
パーソナリティ診断(モチベーションや脱線要因等)
アセスメント結果のフィードバック、能力開発目標の設定
アクションラーニング、経験学習による能力進展度の把握