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Withコロナ時代に求められる人材育成・マネジメントのあり方

新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの従業員が同じ時間、同じ場所に集まって働く従来のオフィスから自宅等でのリモートワークを余儀なくされました。この環境変化は、個々の働き方を見直すだけではなく、自らのライフスタイルを見つめ直す機会をもたらし、仕事やキャリアに対する価値観までも変えようとしています。
企業の管理職は、業務を遂行する部下のマネジメントを根本から見直さなければなりません。同時に、その管理職・部下の育成を担う人事部門は、彼らの価値観の変化を踏まえた上で、人材教育のあり方について再検討する必要に迫られています。

コロナ禍によって拍車がかかったVUCAの大波の中で、人事部門や管理職には何が求められているのでしょうか。それを示唆するのが、企業に対する国際・国内レベルでの「人材戦略」のニーズです。以下に、最近の主だった社会の動きを挙げてみます。

  • 経済産業省が企業に対し、人材戦略を重視するよう働きかける「経営戦略と人材戦略」を示す
  • 株主総会における人事労務に関する質問、議論の増加(『株主総会白書』2020年版〈商事法務研究会編〉より)
  • ISO30414(人事・組織に関する情報開示のガイドライン)による人材マネジメントの国際標準化の動き
  • 米国証券取引委員会(SEC)による、上場企業に対しての「人的資本の情報開示」の義務づけ

これらの動きの背景には、今や企業は事業戦略そのものでは差別化が図りにくく、それを支える「人材戦略」が企業業績により大きな影響を与えるということがあると思います。業績を上げるためにはどのような人材育成施策を展開しているか、ということが重要となり、人事部門の役割の重要性は以前にも増しています。

ここでは企業を取り巻く環境変化を整理し、そこから導き出される課題を理解することで、今後の企業内人材育成において考えるべきポイントを探っていこうと思います。人事担当者や管理職の方が、人材育成の構想を練る一助になれば幸いです。