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フロントライン・リーダーに関する調査

リーダーの最重要課題を探る

新型コロナウイルス感染症によるパンデミック後の経済の低迷長期化が予測される中、組織は仕事の進め方、リーダーシップのあり方、学習の方法など、これまでの活動を抜本的に変える必要に迫られています。

しかし、弊社のパートナー企業である米国DDI社の最新の調査データによると、自社が高い収益性を維持した成長を追求する上で、従業員を疲弊させない対策を備えていると感じている人事担当者は、わずか7%にとどまっています。

DDI社は長年にわたり、一般社員から管理職への昇進に伴う課題に、リーダーとともに取り組み、研究を重ねてきました。その中で、フロントライン・リーダーと彼らの上司、部下、同僚など、周囲にいる人々の両方が感じる共通の懸念が明らかになりました。フロントライン・リーダーは全従業員の80%以上の上司であり、組織の戦略事項の責任を担っていることを考慮すると、彼らの自信の欠如は重要な問題です。

本調査では、フロントライン・リーダーに関する継続的な取り組みとして、23,000 人以上のフロントライン・リーダー*から得た調査結果とアセスメントのデータを分析し、次の4つのテーマについて探求しました。

コラムの見出し一覧

  1. 管理職への道
  2. リーダーが直面する課題
  3. 上司の本音
  4. フロントライン・リーダーに求められること

*本調査は、グローバル・リーダーシップ・フォーキャスト2018に参加した9,700人以上のフロントライン・リーダーの調査結果と、DDIが実施した13,700人以上のフロントライン・リーダーのアセスメント・データに基づいています。

1.管理職への道

初めて管理職に昇進する平均年齢は、36 歳であることをご存知でしょうか?
このセクションでは、初めて管理職に昇進する年齢や昇進までの期間、どのような人材が昇進の機会を得ているのか、昇進前の能力開発機会の有無、管理職における学歴の影響や性別の差などについて言及しています。

2.リーダーが直面する課題

フロントライン・リーダーは仕事の成功を阻むさまざまな問題に日々、対処しています。
ここでは、フロントライン・リーダーが最も欠如していると感じているスキル、能力開発機会の不足、組織の目的を理解するのに苦心する理由といった、フロントライン・リーダーが直面している最大の課題を明確にしています。

3.上司の本音

フロントライン・リーダーに関する最新の調査データでは、人々が一般社員から管理職に昇進する際に感じるストレスを明確に示しています。
これらの新任リーダーの心理や考えを理解し、彼らが最初の管理職の役割を引き受けた理由、どの階層までの昇進を望んでいるのか、最大のストレスは何かなどを把握するのに役立ちます。

4.フロントライン・リーダーに求められること

このセクションでは、周囲がフロントライン・リーダーをどのように見なしているのかについての見識を提供します。ここでは、二つの観点からデータを分析しています。一つ目は、上司としてのフロントライン・リーダーに対する一般社員の見解、二つ目は、経営幹部が初級管理職にこれまでとは異なるやり方を望んでいることの見解です。これらの二つの観点からの考察は、フロントライン・リーダーが他者から受けるプレッシャーの全容を把握するのに役立ちます。