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グローバル・リーダーシップ・フォーキャスト2021〔メインレポート〕

~大規模調査から導き出された新時代のリーダーシップのトレンド~

グローバル・リーダーシップ・フォーキャスト(GLF)は、弊社のパートナー企業であるDDI社が1999年から隔年で実施している世界規模のリーダー調査で、日本ではMSCが主体となって実施しています。9回目となる最新の調査は、HR業界の著名なアナリストであるジョシュ・バーシン氏と協働で行い、継続的な危機により引き起こされた新時代のリーダーシップを表す、前例のない結果となりました。

リーダーシップに関する大規模調査

本調査レポートは、世界50カ国以上、24業界から2,102人の人事担当者と15,787人のリーダーの回答を検証し、人材育成のベストプラクティスと、リーダーシップの未来を導く重要なトレンドを集約しています。

危機により引き起こされた新時代

本調査を開始した2020年2月には、私たちがどのような事態に直面するかは全く予想できませんでしたが、調査過程において、パンデミック前とパンデミック中という異例な時間軸で回答の違いを見ることができました。 今回の調査で明らかになったのは、組織は予測困難な絶え間ない危機の時代に備えなければならず、このような時代で成功するためには、リーダーが新しいスキルを迅速に身につけ、変化に対応しなければならないということです。
本調査では、CEOを悩ませる最大の課題、燃え尽き症候群を防ぐために組織がすべきこと、予測困難な未来において、リーダーシップはどのように変化し続けるのか、といったリーダーシップに関する11の所見を紹介しています。

主な所見

リーダーの質に関する評価は過去最大のギャップ

人事はリーダーが思うほど、自社のリーダーが優れているとは思っていないようです。自社のリーダーの質が高いと回答したリーダーは48%ですが、人事担当者の回答は28%にとどまりました。

燃え尽き症候群が人材の定着に与える影響

一日の終わりに疲労困憊していると回答したリーダーの44%が、より高い階層のリーダー職に転職するつもりであると回答しています。これは疲労を感じていないと回答したリーダーの倍の割合(24%)になります。

リーダーの時間の使い方が重要

対話よりも管理業務に多くの時間を費やしているリーダーは、自身の役割に対する意欲が32%低く、1日の終わりに疲れ果てたと感じている人が1.5倍高いことが明らかになっています。また、1年以内に退職すると考えている人が2倍高くなっています。