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オンライン・アセスメント導入事例~自己理解を促す人材アセスメントを初級管理職研修の入り口として活用

オンライン・アセスメント導入・活用事例

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  • 管理職

  • 導入研修

自己理解を促す人材アセスメントを初級管理職研修の入り口として活用

オンライン・アセスメント実施事例~自己理解を促す人材アセスメントを初級管理職研修の入り口として活用

企業概要

  • 業界業種

    IT業界

  • 組織規模

    約10,000名以上

  • 対象階層

    課長・マネジャー

  • 対象部門

    営業部門

導入背景

同社はグローバルに展開しているIT業界に属する企業です。データストレージ、セキュリティ、アプリケーションホスティング、ビッグデータ分析、IoT対応、AIおよび機械学習、コラボレーションツールなど、多岐にわたるサービスを提供しています。

当該営業部門では長らく、ハイパフォーマー、つまり好業績の社員が管理職に昇格するという体制がとられていました。昇格基準が、管理職としての能力を有しているか否かにはかかわらないため、マネジャーの能力にバラツキがあり、管理職に昇格するタイミングで必要となるマインドやスキルセットが不足していることが大きな課題でした。

また、同社特有の問題もありました。同社が持つ強力な商品開発力と新商品のローンチスパンの短さが、営業戦略を頻繁に変化させる結果となり、メンバーの育成が十分に進まないという問題もありました。

上記の状況があるため、業績向上のためには、マネジャーの育成が必要にもかかわらず、予算や受講時間の制約も強くあり、問題解決のためにはかなり困難でクリアすべき壁がいくつもありました。

これら問題に対処するため、予算や受講時間の制約を前提として、人材アセスメントLeadership Snapshot(リーダーシップ・スナップショット)を通じて自己理解を促すという新しい研修プログラムを導入することにしました。

Leadership Snapshot(リーダーシップ・スナップショット)が選ばれた理由

人間ドックをして体の異常を調べて、異常があれば適切な治療を行うように、事前に啓発点を明るみにすることで、効果的なトレーニングが実施できる。

初級管理職(リーダー)の内容に特化している。

日々忙しいマネジャー、次期マネジャーが受講できる40分という所要時間だから。

実施内容

  1. Step1

    オンライン・アセスメント受講者の選定

    本プログラムの主な対象者は、現マネジャーおよび次期マネジャーの約50名です。

  2. Step2

    オンライン・アセスメントの受講

    オンライン人材アセスメントLeadership Snapshot(リーダーシップ・スナップショット)とトレーニングを組み合わせたプログラムを導入しました。まず入り口として、オンライン人材アセスメントLeadership Snapshot(リーダーシップ・スナップショット)を受講していただきました(受講者の所要時は約40分)。その後、2回の集合研修を設けました。

  3. Step3

    オンライン・アセスメントの個人結果レポートを活用し、能力開発プログラムに連携

    まず、Leadership Snapshot(リーダーシップ・スナップショット)を受講していただいた後、受講者に結果の返却を行い、振り返りと能力開発の計画を立てていただきました。

    その間に、人事はLeadership Snapshotの全体傾向を見て、強み・啓発点を踏まえ、伸ばすべきスキル(コンピテンシー)を選定し、研修の内容を決定しました。研修では、自身の結果を振り返る内容はもちろんのこと、他者との意見交換する機会を設定しました。

    さらに、「インタアクション・マネジメント®(Interaction Management)」のプログラムを活用し、人を通じて成果を出すための土台となるコミュニケーションのプログラムと、部下を育成するためのコーチングプログラム、マネジャーレベルで必要になる意思決定力を磨くプログラムを実施する運びとなりました。

  1. Leadership Snapshot
    とは

    管理職としての適性(個人特性)と能力(コンピテンシー)を診断するオンライン人材アセスメントです。


    初級管理職や次期管理職候補を対象に、短時間かつ高い精度で受講が可能で、人材アセスメント結果を選抜(昇進昇格・採用)や個人の成長につなげることができます。

  1. インタアクション・マネジメント®
    とは

    リーダーの実行力を強化し、行動変容を促すリーダーシップ開発プログラムです。


    リーダーが職場で直面する課題に直結したテーマを扱い、従来型の対面による集合研修だけでなく、リモートで行う集合型研修、各自のペースで学びたい時に学べるオンラインコース、さらには短時間で特定のテーマを学ぶマイクロコースなど、様々な学習手段を通してリーダーの能力開発を支援します。

導入効果

  • ▶能力開発の重要性理解と学び文化の醸成!

    人事が想定していた以上に、受講者自身が評価結果に高い関心を示し、成長意欲が高いことが分かりました。それらを喚起し、彼らの当事者意識を高めるためには、Leadership Snapshot(リーダーシップ・スナップショット)の結果レポートが有効であることが理解できました。また、受講者には能力開発の目的でのみアセスメントを実施すると伝えた上で、受講者の間で交流を促すことで、相互にフィードバックを行うなど対象者間で学びを深めていく流れができました。特に、能力開発の計画策定の際には、「職場でどのように実践するのか」、「どの頻度でどのように進捗を確認するのか」、「誰にフィードバックをしてもらうのか」を明確化することが、成功のための大きな要因になったと考えています。

  • ▶アセスメント×トレーニングによる育成効果の促進!

    研修だけではなく、人材アセスメントも実施したことが効果を高めた要因になったと考えています。今まで、研修を実施したことはありますが、受講者からの反響は薄く、効果があるのか懐疑的な部分がありました。しかし、今回は人間ドックのような形で、人材アセスメントを実施し、どの部分が良くないのか状態を見た上で、能力開発プログラムを決めることができたことで、ピンポイントに必要な能力開発が進みました。

お客様の声

  • 【受講者】:個人結果レポートを見ると、自身が思っていた通りの部分もあれば、気づいていない部分もあり、自分を見つめなおす良い機会になりました。

  • 【受講者】:マネジャーになってから、他者からフィードバックをもらう機会が減っていたので、自分の成長のために良い機会になりました。

  • 【人事担当者】:アセスメント受講の制約が多い中、低コスト・短時間で成果を高める施策を導入できて感謝しています。今後ともよろしくお願いします。

今後の取り組み

今後は定期的にLeadership Snapshot(リーダーシップ・スナップショット)と能力開発プログラムを実施していきます。従業員の強みと弱みなどの傾向を明確に理解することで、その時々の問題を解決するようなトレーニングプログラムを作成し、能力開発の効果を高めていきます。

特に最小限の時間で最大限効果を高められるLeadership Snapshot(リーダーシップ・スナップショット)×「インタアクション・マネジメント®(Interaction Management)」は引き続き実施したいと思います。

よくあるご質問

  • 「インタアクション・マネジメント®(Interaction Management)」のコースを実施しました。例えば以下です。「成果を生み出すリーダーのコミュニケーションスキル」→リーダーとして効果的にコミュニケーションを取り、メンバーの自発的な行動を引き出すインタアクション・スキルを学習する。

    「変革推進リーダーシップ」→事業戦略の実行に伴う変革や変更を、マネジャー・課長クラスの方々が効果的に推進する方法を学習する。

  • ほぼ必要ありません。最初に弊社の営業担当と、実施時期、条件、対象者のすり合わせや、実施環境テスト等を行っていただきます。各受講者へのご案内は、弊社から配信します。能力開発目的の場合、受講者本人が個人レポートをダウンロードすることも可能です。グループレポートや評点一覧は、全員の受講が終了してから5営業日後に納品します。

  • 違いは大きく2点あります。1点目は、対象者が初級管理職(マネジャー・課長クラス)や次期管理職候補(主任・係長クラス)に特化していることです。2点目は、個人特性だけでなく、能力(コンピテンシー)についても測定を行う点です。

  • 従業員の採用、昇進・昇格、育成の判断材料として使うことができます。スコアの高い候補者は、リーダーとしての成功可能性が高い、もしくはより早い成長が見込めます。さらに効果を高めるには、以下のように他の研修と組み合わせて受講されることをおすすめします。

    採用時:面接官トレーニング「ターゲット・セレクション®(Targeted Selection)」と組み合わせることで、さらに正確で効率の良い採用が可能となります。

    昇進・昇格:シミュレーション形式のオンライン・アセスメントManager Ready®は、より詳細な診断ができるため、昇進・昇格の細かな判断材料となり、さらに踏み込んだ能力開発につなげることが可能です。

    人材育成:能力開発のトレーニング「インタアクション・マネジメント®(Interaction Management)」と組み合わせることで、リーダーとして活躍する確度を高めることが可能となります。

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