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オンライン・アセスメント導入事例~グローバル共通での若手の人材育成~優れたリーダーの発掘

オンライン・アセスメント導入・活用事例

  • 人材アセスメント

  • 能力開発

  • ポテンシャル

  • 若手

グローバル共通での若手の人材育成~優れたリーダーの発掘

グローバル共通での若手の人材育成~優れたリーダーの発掘

企業概要

  • 業界業種

    医療業界

  • 組織規模

    約3,500名以上

  • 対象階層

    一般社員

  • 対象部門

    営業部門・管理部門・研究開発部門

導入背景

同社は医薬品の開発・製造・販売を手掛けており、その事業は国内外に広く展開されています。社内には日本語を母国語とする従業員だけでなく、英語を母国語とする従業員も多く在籍し、日常業務に取り組んでいます。

近年、社内では年齢にとらわれない人材登用の方針に転換し、優れた若手人材の積極的な採用を進めています。また、これに伴い、若手人材への投資を強化する方針も決まりました。

このような状況において、人事施策を検討する際に同社が直面していた課題は、複数言語でのアセスメントと育成を効率的に実施することでした。国内外に広がる事業の中で、言語や国ごとの多様なニーズに対応しつつ、一貫した基準で優れた若手人材を見極め、育成する必要がありました。また、複数の国に拠点があることから、オペレーションコストの抑制や業務の効率化も課題として挙がっていました。

Early Identifier®が選ばれた理由

いくつかの課題を解決するため、同社はEarly Identifier®(EI)を選定しました。Early Identifier®(EI)は、複数言語でオンラインでアセスメントが可能であり、同じ基準での評価が実現できる点、そして低コストで導入・運用ができることが決め手となりました。これにより、異なる国や文化背景を持つ従業員に対しても公平かつ効果的な評価が可能となりました。

実施内容

  1. Step1

    オンライン・アセスメント受講者の選定

    導入初期段階では、社内の各部門から、現職でのパフォーマンス、周囲からの推薦、将来性を基に若手社員の選定が行われました。特にグローバル展開を進める中で、日本国内だけでなく海外拠点の優れた人材も対象とされました。

  2. Step2

    オンライン・アセスメントの受講

    選定された社員は、オンラインプラットフォームを通じてEarly Identifier®(EI)のアセスメントを受講しました。約3週間の受講期間が設定され、自分のペースで進められる形式としました。

  3. Step3

    オンライン・アセスメント実施後のデータ活用

    受講者全体の傾向を把握することで、同社従業員の強みや改善点の理解が深まりました。また、拠点別の傾向の違いが明らかになり、育成方針を策定するための重要な判断材料となりました。さらに、9ボックス・モデルを用いた個人の能力可視化により、ポテンシャルの高い人材の特定が可能になりました。

    9ボックス・モデル(9ボックス・グリッド)は、企業や組織が従業員のパフォーマンスと潜在能力を評価し、タレントマネジメントを行うためのフレームワークです。このモデルは、組織内の人材の育成や配置を戦略的に行うために広く用いられており、人事部門やマネージャーが次世代リーダーの発見やキャリアパスの設計に役立ち、立体的に人材を把握することが可能になります​。

    9ボックス・モデル(9ボックス・グリッド)は3×3のグリッドで構成され、縦軸に「パーソナリティー(個人特性)」、横軸に「スキル&ナレッジ(能力)」が設定されています。このため、「低・中・高」といった3段階のレベルで、それぞれの軸を評価し、組み合わせることで9つの区分ができます。

    9ボックス・モデル

  4. Step4

    Early Identifier®(EI)とパーソナライズされた育成プログラム

    アセスメント結果に基づき、拠点や部門ごとにカスタマイズされた育成プログラムが設計されました。まず、全体でEarly Identifier®(EI)のレポートの読み方を理解するためのグループフィードバックが実施され、その後、各拠点や部門ごとに必要なテーマに基づくトレーニングが実施されました。グループフィードバックにおいては、英語での実施グループ、日本語での実施グループに分けて実施しました。

  1. Early Identifier®
    とは

    Early Identifier®(EI)とは、個人のリーダーシップ・ポテンシャルを持つ人材(=リテンション人材)を早期に特定して成長につなげるオンライン・アセスメントです。


    Early Identifier®(EI)では、「パーソナリティ」と「スキル&ナレッジ」の2つの側面から、個人のリーダーとしての成長可能性を診断します。タレントプールにはお役立ちます。


    ▼「Early Identifier®(EI)は詳細はこちら!

    https://www.msc-net.co.jp/service/online-assessment-ei/

導入効果

オンライン・アセスメントEarly Identifier®(EI)の導入により、同社は複数言語対応かつ世界中の拠点で、同じ基準のアセスメントを短期間で実施できるようになりました。その結果、異なる文化的背景を持つ若手社員の中から、ハイポテンシャル人材を迅速に発掘し、育成を開始することが可能となりました。

さらに、オンライン化によりオペレーションコストが大幅に削減され、時間や場所にとらわれず柔軟にアセスメントが実施可能になりました。この取り組みにより、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる環境整備が進み、社員のモチベーション向上にもつながりました

お客様の声

  • 【人事担当者】:これまで見逃していた優れた若手人材を発掘できたことが最大の成果です。複数言語対応やオンラインでのアセスメントという利点が、グローバルに展開する我々にとって非常に大きなメリットでした。

  • 【人事担当者】:複数国で同じ基準で評価できるため、社員同士の比較や人材育成が一貫して行えるようになりました。また、オンライン化によって予算の削減が図れ、効率的な運用が実現しました。

  • 【受講者】:所要約2時間ですが、途中で中断可能なのが有難かったです。また、受講後には自主的に学習できるオンラインツールがありとても役立ちました。

今後の取り組み

今後、同社ではさらにEarly Identifier®の活用範囲を広げ、多様な部署・職種にわたる社員を対象にアセスメントを実施する計画です。これにより、組織全体で人材育成の一貫性をさらに強化し、将来の経営層候補や各部門のリーダー候補の発掘に繋げていく方針です。

また、現場からのフィードバックをもとに、アセスメント内容のさらなるカスタマイズを行い、各国の文化的な違いを考慮した評価基準や育成手法の導入も検討しています。特に、各地域ごとに異なる人材ニーズやスキル要件に柔軟に対応できる仕組みを整え、地域ごとの強みを最大限に引き出せるようにすることが目指されています。

さらに、アセスメントと育成プログラムの成果を測定するため、社員のパフォーマンスデータの収集や分析も強化していく予定です。これにより、アセスメント結果がどのように個々の成長やキャリアに結びついているか、また組織全体のパフォーマンスにどのように影響を与えているかを可視化し、継続的な改善に活用します。

よくあるご質問

  • 6か国語に対応しています。対応言語は、日本語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語(簡体字)です。特に追加で対応するべきことはなく、受講者リストを作成いただければ、弊社から受講案内、リマインド、結果案内を行います。

  • Early Identifier®の実施後にご提供するグループレポートや評点一覧の活用が有効です。特に、ボックスグリッド(散布図/9ボックス・モデル)の活用をお勧めします。これは横軸をパーソナリティ、縦軸をスキルと知識として、それぞれのスコアを反映させた視覚的なツールです。これにより、リーダーシップポテンシャルの高い優秀な人材の特定と、受講者間の相対的な比較が容易に行えます。

  • Early Identifier®の受講に必要な時間は約2時間で、場所や時間を問わずウェブ上で実施可能です。受講後のフォローについては、能力開発ツールやマイクロコースなど、受講者自身の都合の良いタイミングで利用できるツールを主に提供します。さらなる効果を求める場合には、時間と場所を事前に決める必要がありますが、フィードバックセッションなどを組み合わせることも可能です。

  • Early Identifier®を活用すれば、リーダーとしての自己理解を促進し、フォローツールを用いて自身で能力開発を進めることが可能です。さらに、職場での実践までを前提としたトレーニング、「インタアクション・マネジメント®」を組み合わせることで、より効果的な能力開発の機会を提供することが可能です。

  • 組織の健康状態の把握と、定着・離職防止(リテンション)対策をすべき人材の特定を行い、それに基づいて具体的な施策を打ち立てることが有効です。組織の健康状態を把握するために、Early Identifier®では組織満足度サーベイを行うため、その結果をグループレポートで確認できます。これにより、組織全体としてどの部分に問題があるのかを特定することができます。定着・離職防止対策を施すべき人材を特定するには、Early Identifier®の実施後にご提供するグループレポートや評点一覧を活用することが効果的です。

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