経営幹部が直面する4つのプレッシャー
新任経営幹部が困難に陥る理由
リーダーが経営幹部に昇進すると、方向感覚を失ったかのような大きな変化が起こります。リーダーとして確固たる実績があったとしても、突然、とてつもなく複雑で困難な状況に直面することになります。自身のリーダーシップ・ギャップを自覚していたか否かにかかわらず、ほとんどの人は突然の変化に悩まされ、予想もしなかった形で苦労することになるのです。混沌として絶え間なく変化する今日の状況では、経営幹部が失敗するリスクは非常に高くなっています。パンデミック以前でも、新たに着任した経営幹部の約半数が2年以内に失敗とみなされていました。そして、このリスクはビジネス環境が厳しい時代になるほど劇的に上昇していきます。
50人以上の人事担当者に、新任経営幹部が就任する際にどのようなことに直面するかについてインタビューをしたところ、”戦略の見直し”、”業績の後退”、”チームパフォーマンスの低下”、”部下の離職率の上昇”などが挙げられました。
そこで私たちは、何千ものエグゼクティブ・アセスメントやコーチングから得た経験とデータを基に、新任経営幹部が共通して抱える苦悩を明らかにしました。 本レポートでは、私たちが「経営幹部が直面する4つのプレッシャー」として特定した要因に基づき、新任経営幹部が苦心する原因を探ります。そして、新任経営幹部がこのプレッシャーを克服し、より迅速かつ円滑に新たな役割へ移行するための、3つの簡潔な能力開発アプローチをご紹介します。
経営幹部が直面する4つのプレッシャー
主な内容
- 優れたリーダーが苦境に立つ経営幹部へと変貌するとき
- 能力開発の欠落した部分
- 経営幹部が直面する4つのプレッシャー
- 新任経営幹部を育成する3つのアプローチ
- 能力開発におけるドーナツの穴を埋める
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■執筆者:DDI社 サクセッション・マネジメントおよび最高経営幹部向けサービス担当バイスプレジデント マット・ペース Ph.D.