新任経営幹部が陥りがちな落とし穴を予測し、素早く適応するためのエグゼクティブ・コーチング
プレッシャー・ポイント・コーチング
よくあるお悩み・課題
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新任の経営幹部が期待するパフォーマンスを上げていない
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サクセッション・プランを作成したが計画通りに実行できていない
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新任役員の個別状況に適したフォローができていない
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エグゼクティブ・コーチングを実施したことがあるが、効果や満足度にばらつきが大きい
概要
人的資本の情報開示が求められる中、経営幹部のサクセッション・プランニングはより重要性が高まっています。また、ビジネス環境の変化が激しくなり、経営幹部にはこれまでと異なる戦略や意思決定が、より高いレベルで要求されます。加えて、人材育成という観点からも、早期の抜擢やM&A先企業への出向などを通じてタフアサインメントを行い、修羅場経験の機会を提供する企業が増えています。これまで活かすことができていた自身の強みや持ち味が通用しなくなったり、新しい環境で大きなプレッシャーを受け、以前は気づかなかった自身の弱みやリスクが明らかになったりすることは成長につながります。
しかし、有望な人材が十分な準備をしないまま経営幹部になり、新しい環境に適応できず、組織力の低下を招くケースは少なくありません。タフアサインメントは、成功確率が低いからこそタフだと言われ、失敗の原因を対象者個人に求めてしまいがちです。しかし実態は、新しい役割への移行が組織的にデザインされていないという組織の育成力の問題でもあるのです。経営幹部への移行プロセスは人材の選定と並ぶサクセッション・プランにおける重要なテーマです。プレッシャー・ポイント・コーチングは、経営幹部にスムーズに移行するための短期間で即効性のあるアプローチとしてニーズが高まっています。
対象者
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執行役員
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事業部長
※新任経営幹部もしくは経営幹部就任後2年以内の方。大きな役割変更を伴う異動時に特に効果的です
特長・おすすめポイント
- 役割や責任が大きく変わる時に効果的なフレームワーク
MSC/DDIの数十年にわたるエグゼクティブ開発の研究成果であるプレッシャー・ポイントの考え方を活用することで、新任経営幹部が陥りがちな落とし穴に対して効果的な対応ができます。 - パーソナライズされた即効性の高い能力開発
受講者個人特有の課題を今すぐ解決するために、実行可能な行動について学ぶことができます。 - 迅速で直接的なアプローチ
2週間に一度(各90分)のセッションを計3回、6~8週間で実施することで、新しい役割にスムーズに移行できます。 - 経験豊富なエグゼクティブ・コーチ
国内外のエグゼクティブ・アセスメント、コンサルティング、コーチングを多数提供しているコーチが担当します。
サービスの内容
プレッシャー・ポイント・コーチングとは
新任の経営幹部が発揮すべきリーダーシップの中で、自身が特に陥りがちな落とし穴を予測し、新しい役割に素早く適応することを目的としたエグゼクティブ・コーチングです。
3回のセッションで、各参加者の具体的な課題の解決に向けて即座に実行できる行動を学びます。まず、自身の役割における現状認識を通じて優先度の高い課題を特定します。次に、経営幹部にかかる4つのプレッシャーの観点から、自身の強みとリスクを見極めます。そして、落とし穴を回避するために即実行可能な能力開発計画を作成します。
経営幹部が直面する4つのプレッシャー
1.ビジネスをリードするには、より複雑な意思決定や分析が求められる
経営幹部として責任範囲が広がると、これまでとは比べものにならない数の多種多様な案件への対応が求められるようになります。その場合、自身の得意分野や過去の経験だけに頼るのではなく、全体最適となる考え方や、短期に加えて長期の視点での意思決定や分析も必要となります。
2.チームをリードするには、より幅広い対人スキルが求められる
経営幹部になると、マネジメント対象のメンバーも情報量も増え、以前よりも1対1で対応できる時間は少なくなります。そのため、これまでとは異なる方法で組織をマネジメントしていく必要が高まります。にもかかわらず、これまで通りの自分なりの方法でリードを続けていると、「以前のような相談がしづらくなり、意思決定が遅くなった」「特定の組織や人とばかり話していて、組織全体を見てくれているようには思えない」といった不満が起き、組織パフォーマンスが低下することがあります。
3.組織ネットワークをリードするには、更なる先見性と主体性が求められる
経営幹部として、これまでは接点が少なかった社内外のステークホルダーとの関わりが増えることで、より広い範囲での影響を見通す先見性と、多くの人が避けがちな複雑な利害調整にも取り組む主体性が求められるようになります。自身が想定していなかった観点からの指摘や批判は、新任経営幹部にとって信頼を損ない、回復に時間を要するリスクにもなりえます。
4.自分自身をリードするには、更なる自己客観視と状況への適応が求められる
経営幹部になると、周囲から注目を浴びながら仕事をすることが大幅に増え、自身のリーダーシップスタイル、傾向、性格、気分、行動による影響は一段と高まります。経営幹部として成功するには、自身の性格特性と新しい状況への適応力とのバランスを保つことが極めて重要であり、最も難しい側面でもあります。自己理解のために深く内省する必要性が著しく高まりますが、信頼できるアドバイザーからの支援や客観的な情報を得ずに内省するのは困難です。
コーチング・プログラムの流れ
自身のプレッシャー・ポイントを予測し、素早く適応するためのコーチング・セッションを3回に分けて実施します。
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<セッション 1: プレッシャー・ポイント(90分)>
自身の状況に応じた重点領域を特定する経営幹部という新たな役割において直面するプレッシャーを4つの視点で掘り下げ、どの程度準備できているかを把握します。その中から優先度の高い課題を絞り込みます。
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<セッション 2: 経営幹部の落とし穴(90分)>
4つのプレッシャーを乗り越え、成功に役立つ自身の強みとリスクを見極める自身のリーダーとしての主な強みと、成長が望まれる領域を明らかにします。その上で、優先度の高い上位3つのプレッシャー・ポイントを特定します。
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<セッション 3: 影響力を高める(90分)>
落とし穴を回避・克服するために即実行可能な能力開発計画を作成する優先して対処すべきプレッシャー・ポイントを回避・克服するため活用すべきスキルとアプローチを特定します。それをもとにLEAF:Learning(学習)、Experience(経験)、Application(応用)、Feedback(フィードバック)を組み込んだ能力開発計画を作成します。
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<事後セッション:結果報告会(60分)>
コーチング終了後、クライアント(経営・人事)向けに結果報告会を行います。結果報告会の主な議題
・受講者の主要な優先事項と関連性の高いプレッシャー・ポイント
・受講者が活かせる強みと解決のアプローチ
・策定した能力開発計画をふまえた、本人及び組織の今後の方向性