Careers 採用情報

コンサルタント紹介

紺野 大輔

紺野 大輔

(シニアコンサルタント)

大学を卒業して最初に入社したのは、企業の採用活動をサポートする会社。クリエイティブ・ディレクターとして、求職者に読んでもらう本やWebサイトの制作を行っていました。その後、転職をし、マーケティングや販促のプランニングを本業にする傍ら、自組織の変革プロジェクトを立ち上げました。自ら企画し、社長にプレゼンして、約1年かけてさまざまな取り組みを主導しました。人の成長や変化を目の当たりにし、あらためて組織にとっての「人の大切さ」を痛感したことが転機となり、一念発起してマネジメントサービスセンター(MSC)に入社しました。

現在の仕事紹介

ヒューマンアセスメント(能力診断)では、受講者を複眼的に観察するため、役割を分担して実施します。
アドミニストレーター(通称:アドミニ)は、アセスメントにおいて、結果についての責任を負う立場です。私が携わる機会が多いのは、集合研修形式のアセスメントです。全体進行を担いつつ、参加者の行動やアウトプットについて複数のアセッサーと議論を重ね、参加者ごとの強みや弱み、傾向を特定していきます。

アドミニの仕事は、研修の数日間で完結するものではなく、むしろその前後が多様です。実施前には、クライアントにとっての「リーダーに求められる人材像」を明確化し、それらを浮き彫りにするための能力要件定義や、カリキュラム、演習課題の設計をします。アセスメント終了後は、今後に繋げるための重要な機会として「報告会」が実施されるのが常です。ここでは、アセスメントで診断した個々人の特徴を伝えるのみならず、コンサルタントの視点から「組織課題」に切り込み、クライアントの成長にとって何をなすべきか、について提言していきます。コンサルフィーを頂いているコンサルタントとして、またアセスメント結果の責任者として、時にクライアントにとって耳が痛い話も伝えることが必要です。報告会は、キーパーソン(部長や取締役、時に社長)と密に議論できる場であり、かつクライアントからも、「自社内にいては見えにくい」組織の傾向や課題について“忖度ない意見”を求められるため、アドミニにとって、最もその真価が問われる機会であると考えています。

アドミニは、個人を点として見るのではなく、その集合体である組織を俯瞰的に捉え、「過去・現在・未来」を見据えた上で、クライアントにとって最適な提言をしていく役割であると認識しています。そういった意味では、持てる知見や経験をフル活用することが必要となるため、緊張感がありますが、常に自身の成長に前向きに取り組める魅力的な仕事であると思います。

前職の仕事内容が今どのように活かされているか

前述した通り、前職で「組織変革プロジェクト」を企画し、実行しました。中途入社である己の利点を活かし、企業の現状を客観的に見るにつけ、実にさまざまな課題に気付きました。現場の人たちにインタビューし、提案書をまとめて社長に直談判し、なんとか承認を取り付けました。結果、社長以下取締役や管理職、現場の社員まで、すべての階層の人たちを巻き込んだ1年に及ぶプロジェクトを一人で推進しました。実施前は、「半信半疑」「他人事」「他責」だった社内のムードが、次第に「自分事」として仕事や問題を捉えるように変化していったことに、非常に高揚感を得ました。人や組織が変化していく姿を目の当たりにできたあの体験が、今の仕事の原動力になっていると思います。

仕事の喜び、やりがい、MSCの良さ

今の仕事の一番の喜びは、「人の成長」に関わることができることです。もちろん、人の成長は一朝一夕で成果が見えるものではないため、真の実感を得られる場面は限られます。ですが、研修という短い時間の中でも、ともに濃密に過ごすことで、参加者の「目」や「表情」が変わる瞬間が見られることがあります。また最近は、単発の研修だけではなく、長い期間(半年~1年)をかけて参加者の能力開発や職場実践をサポートする、という機会も増えています。再会するたびに少しずつ変化が見られ、最後は何らかの決意や自信を携える参加者を見ると、「自分の仕事も少しは世の中の役に立っているかな」と思えてきます。

入社してからの学びの必要性

私たちが日々対峙するのは、ビジネスの最前線で日夜、闘い、葛藤している方々ばかり。そういった方々に、フィードバックしたり、講義をしたり、時には厳しく切り込んでいかなければならない。したがって、常に自分をアップデートしておかないと、あっという間に化石のような存在になってしまいます。広く世の中にアンテナを張って最新の情報に触れることはもちろん、そこで得た情報や知識を発信し、人(クライアントや参加者、同僚等)と議論することで、持論にまで昇華させていく。すなわち、一番の学びは現場です。参加者の皆さんと本気で向き合う中で、気付きを得、振り返り、落ち込み、わずかに前進(時に後退)する。終わりのない学習と反省の日々は、愉しみの日々でもあります。

コンサルタント紹介